Shopify vs WordPress:ウェブサイト構築に最適なプラットフォームはどっち?

皆さん、お疲れ様です。岡山のシステム会社オーリスの「のん」です。
2018年頃から日本でもShopifyの認知度が高まり、現在ではECプラットフォームとして確固たる地位を築いています。コロナ禍の影響もありECの需要が急増しましたが、それ以上にShopifyはエンジニアを巻き込む戦略を打ち出し、急成長を遂げました。
一方で、長年おすすめしていたWordPressですが、近年はあまり良い評判を耳にしません。その一因として、**AutomatticとWP Engineの法的争い**があります。
この影響で、WP Engineのユーザーはプラグインやテーマの手動更新を余儀なくされ、セキュリティ更新が適用されないといった事態が発生し、多くのウェブサイトがハッキングのリスクに晒される可能性が高まっています。
EC-CUBEも使い勝手が悪く、ECサイト制作をWordPressで行うリスクを考えると、Shopifyは現時点で最適なプラットフォームだと考えています。
Shopifyのメリットとデメリット
メリット
1. 管理の容易さ
ワンストップソリューション:ECサイト運営に必要な機能がすべて統合されたプラットフォーム。
自動更新:セキュリティやシステムの更新はShopify側で自動実施され、運営者の負担を軽減。
2. セキュリティと安定性
高度なセキュリティ対策:独自のセキュリティシステムにより、安全性が高い。
高パフォーマンスと安定性:Shopifyの堅牢なインフラにより、スムーズな運営が可能。
3. 迅速な立ち上げと運用
短期間でのECサイト開設:有料・無料のテーマが豊富で、スピーディーに開店可能。
低コストでの運営:WordPressと比較して運用負担が少ない。
4. 拡張性と国際展開のしやすさ
豊富なアプリストア:必要な機能を追加できる。
多言語・多通貨対応:グローバル市場への展開が容易。
5. 初心者フレンドリー
直感的な管理画面:専門知識がなくても簡単に操作可能。
充実のサポート体制:24時間365日のカスタマーサポート。
デメリットとその対策
1. 月額コストが発生する
- Shopifyはサブスクリプション型の料金体系ですが、これは他のクラウドベースのECプラットフォームでも同様です。
- 長期的なコストを考慮し、最適なプランを選択することで、無駄な費用を抑えられます。
2. カスタマイズの制限
- Shopifyは自由度の高いカスタマイズが可能ですが、特定の独自機能の実装には工夫が必要です。
- ただし、ShopifyアプリやLiquidテンプレートを活用することで、多くのカスタマイズニーズに対応できます。
3. トランザクション手数料がかかる場合がある
- Shopifyペイメントを利用しない場合、取引ごとに手数料が発生します。
- しかし、これは他のECプラットフォームでも一般的であり、Shopifyペイメントを利用すれば手数料を抑えられます。
4. 日本向け機能の対応が遅れることがある
- グローバルプラットフォームであるため、日本独自の決済・配送機能の対応が遅れることがあります。
- しかし、これも他の海外ベースのサービスに共通する点であり、日本向けアプリを利用することでカバー可能です。
このように、Shopifyにはデメリットもありますが、他のECプラットフォームでも同様の課題があるため、Shopifyならではのメリットを活かしながら活用するのがポイントです。
Shopifyのメリット:応用編
Shopifyは開発者向けの機能も充実しており、アプリやテーマの開発が効率的に行えます。
1. 開発ストア
無制限の開発ストア作成:Shopifyパートナーは開発ストアを自由に作成可能。
高機能テスト環境:Advanced Shopifyプランの機能をテスト環境で利用可能。
2. 開発ツール
Shopify CLI:アプリ開発を効率化するコマンドラインツール。
App Bridge:Shopify管理画面へのアプリ埋め込みが容易。
Polaris:統一感のあるUIを作成できるデザインシステム。
GraphiQL App:GraphQLクエリのテスト・検証が可能。
3. 拡張機能
App Extensions:管理画面に独自のメニューを追加可能。
Checkout Extensions:決済機能のカスタマイズが可能。
4. 開発者向けサポート
開発者プレビュー:新機能への早期アクセス。
豊富なドキュメント:APIやSDKの詳細情報を提供。
コミュニティフォーラム:開発者向けリソースが充実。
まとめ
Shopifyの特徴は
・セキュリティが強い
・管理画面が使いやすい
・アプリ追加で簡単カスタマイズが可能
また、ShopifyはECサイトだけでなく、通常のウェブサイト構築にも利用可能です。販売を行わない場合でも、月額2000円以下のプランで利用できます。
特に注目すべきは、Shopifyのアプリマーケットで独自のアプリを販売できることです。開発者がShopify用のアプリを作成し、サブスクリプションモデルで収益を得ることが可能です。
このように、Shopifyはエンジニアを巻き込んで成長し続けるECプラットフォームであり、その戦略こそが成功の鍵となっています。
Shopify導入のすすめ
既に大規模なECシステムを運営しており、最新のプラットフォームへの移行を検討している場合、まずはShopifyの導入を検討することをおすすめします。
株式会社オーリスでは、Shopifyを活用した多様なプロジェクトを手掛けており、Shopify Plus(最上位プラン)を活用した大規模ECサイトの構築・運用の実績もございます。
Shopify導入やカスタマイズに関するご相談は、ぜひ株式会社オーリスまでお気軽にお問い合わせください。