「伝えるを楽しみ、伝えるを育て、伝えるを広げる」株式会社イケルの取り組み
ー株式会社イケルさんが大切にしている「伝える」の本質ー
「伝えるを楽しみ、伝えるを育て、伝えるを広げる」を経営理念として掲げ、伝えるとはどういうことかを、様々な視点や経験の中で謙虚に振りかえり、分析しながら歩みを進化させ続けている、株式会社イケル(https://ikel.co.jp)の代表取締役、山下さん。
実は、オーリスの同志たちも、山下さんが開催している営業道場(https://eigyo-do.net)などで、たくさんの学びの機会をいただいている他、「カルテ作成ってどうしたらいいの?」「人事評価制度を作りたい」「振り返りや分析ってどうしたらいい?」など、経営や会社運営の中で直面する様々な課題にも、よく相談にのっていただいています。自分たちの利益に直結しないこうした相談や活動に対しても、いつも真摯に対応してくださる山下さん。
お友達企業インタビューの趣旨をお伝えすると、経営指針書をお見せいただきながら、経営者として大切にされている思いを語ってくださいました!
<株式会社イケル>
2010年5月創業。
岡山市北区平田に事務所を構え、主にホームページ制作・保守運用、SEO対策・アクセス解析、DTPデザイン制作、広告運用支援などを行っています。
<代表取締役:山下秀男さん>
1967年生まれ 大阪府東大阪市
学歴 真備中学校、矢掛高校、立正大学文学部卒業
岡山のソフトウエア会社でPG、SE、NEなど経験
大切にしているキーワードは「何を残すか」。そのために、相手がだれであっても、誠実に向き合うことを大切にする。
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イケル 山下さん
自分の中で大切にしていることは、経営指針書にも記していますが、
何を残すかが重要だと考えています。
仕事はお客さんに言われて作ることではなく、自分たちで決めることが大切です。
チームプレーを大切にする、時間を守るといったことも、基本的なことですがとても大切にしていることの一つです。
経営指針書は9年ほど前に作ったものですが、毎回見ながら、これはこれでいいなあと感じ、毎回その原点に立ち返ります。社内でも意見がぶつかり合うこともあるけれど、そういったことを修復していく姿を社員も見てくれています。
お客さんであっても会社内であっても、意見がぶつかる時はチャンスと捉えています。
お客さんであれば、お客さんの思いに真摯に向き合い、どのような不満を感じているのかしっかり聴き、一緒に考え、こちらの意見もきちんと伝える。誠実に対応することで、そのお客さんにイケルのファンになってもらうことだって可能です。会社の中でも率直に意見できるようにしています。
よく、年齢・経験値・立ち位置などが壁になって、意見を正直に言いづらかったりしますが、イケルではそういった壁をなくしていくようにしています。 -
オーリス
そういった山下さんの思いは、どのようにみなさんと共有しているのですか?
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イケル 山下さん
経営者発信になる部分もありますけれど、少しずつ伝わっていると感じています。
例えば新卒採用のとき、うちにあう人材をみんなで考えた際、
社員の中から、「ともに成長しあえる仲間」という意見や、「好奇心、行動力、向上心」と言った意見が出てきました。
他にも、「自分の夢や目標を明確にし、達成に向けて努力できる、成長したいという意欲がある人」などが出てきて、自分たちの理念とつながっていると感じました。掲げた言葉と普段の行動が一致しているかどうかということはいつも気にしています。それらが一致してなかったら、一貫性がなく、よくありません。
実は、掲げている理念と行動が伴わないときに、自分も社員から言われることもあるんですよ。例えば以前、ドローンでの撮影などに取り組んだらどうかと社員に言ったことがあるんですが、その時「ドローン撮影はうちがやるべきものではなく、それは他の人に任せ、うちはそれをどう表現するかだと思う」と言われたんですよね。確かになぁと、納得させられました。
「伝えたいことがすぐに伝わらなくても気にしません。ただ、理解し合うために、日々信頼関係を築く心がけや、相手が誰であっても、相手の立場や思いをしっかり考えることを大切にしています。」
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オーリス
社員さんとの信頼関係は、一朝一夕では構築できないと思います。コミュニケーションを取る際、どのようなことに気をつけているのですか?
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イケル 山下さん
日々の付き合いの中で信頼関係があれば伝わっていくと思っています。その際先程も言いましたが、言っていることとやっていることが一致しているか、自分の振る舞いはどうかなど、気にしています。
また自分の思いを伝えるときも、すべてが伝わるわけではないと思っています。現状を受け止めていくように心がけています。
言葉は受け止め方次第でもあるので、すぐに伝わらなくても気にしません。
でも根幹には、社員であってもお客さんであっても、誰に対しても、相手の立場や思いを考え、相手が求めていることや、どんなことをすれば喜んでくれるだろうかといった、基本的なことを意識して行動するようにしています。 -
オーリス
相手が誰であっても、相手の思いにアンテナを張って、その人に対して何ができるかを向き合っていく。その姿勢をとても感じます!
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イケル 山下さん
社員の振る舞いも、お客さんに対して誠実に動いているなと感じることもよくあり、そんな姿を見ると、あぁ伝わっているんだな、これでいいんだなと思います。 自分だけではなく、みんなもそうしているから、お互いに影響しあっているんだと思います。
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オーリス
しっかりイケルさんの理念や山下さんの思いが、社員さんたちの中で浸透していっていることを感じます。
いろいろな社員さんがいる中で、それぞれが持っている能力や特性はどのように引き出しているのですか? -
イケル 山下さん
しっかりと現状の分析をするようにしています。今のメンバーはどんなメンバーで、今のメンバーを一番活躍させるにはどうしたらいいかをよく考えます。その人の秘めた可能性を引き出してあげる。弱みに着目しすぎるとストレスになるので、弱みをなくす方ではなく、その人の強みを尊重するようにしています。本来持っている能力は、環境の中で変わっていくので、個々の能力をビジネスにどう結びつけるのかは、リーダーの役割だと考えています。悩みながらやっています
この社会にある様々な課題には、答えがあるようでないものがたくさんあります。 「はい」か「いいえ」だけじゃ答えられないものもあります。事業としての正解の軸をどこにおくか、その中で自分たちが選んでいくことが大切です。居心地がいい空間だけだと成長できないので、できることを増やしていくことが社員の喜びにもつながります。
様々な問いを自分自身に投げかけることで、いろいろな視点で考えられるようになり、人の意見もストレートに受け止めることができる。
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オーリス
山下さんのお話を聞いていると、普段から、ご自身に対して様々な問いを投げかけていることを感じます。
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イケル 山下さん
そうですね。
例えば、人間として成長を続けて、できることが増えていき、能力や自主性が高くなると、その人は独立していく可能性もでてくる。会社にとっては困るかもしれないけれど、その人にとって、独立して自分のやり方ができるのはいいこと。 じゃあみんなフリーランスになったらいいのかというと、フリーランスはたしかに自由度がありますが、長い目で見たときに、ひとりでできることには限界があります。こうやって「例えばこうだったら?」や、「なぜ?」など、いろいろな視点で問いを投げかけ、考えていくことが大事だと思います。 普段から考えていると、人の意見をストレートに受け止めようとする自分になれます。
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オーリス
山下さんは普段から試行錯誤をしながら、いろいろな考え方を受け止め、物事をいろいろな視点で捉えながら、ご自身なりの答えを探しながら進んでいるのですね。 考える上で、分析をしっかりされているのも印象的です。
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イケル 山下さん
そうですね。確かに分析はかなりしっかりやっています。分析したほうがわかりやすいのでそうするように心がけています。分析して対策していくことで、リスクを減らしているという面もあります。臆病だからやっているのかもしれません。
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オーリス
いろいろなリスクを考えながら、会社としても社員一人ひとりとしても成長していけるように、日々丁寧に取り組んでいるんですね。
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イケル 山下さん
新入社員にとって、会社運営はいろいろと驚きがあったと思います。
年1回、経営指針報告会をするのですが、その時、新入社員の佐藤さんが、「社員は会社に使われるものと思っていたけど、実際にはみんなで作っていくもの。会社が決めた方針ではなく、自分たちで方針を決めて目標を設定する事が大切なんだと気付かされた」と言っていた時は、自分がやろうとしていることだし、それが浸透していることは本当によかったと思っています。
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オーリス
それは嬉しいですね!一つ一つ丁寧に、社員さんやお仕事と向き合ってこられた山下さんの誠実さが、社員さんにもしっかり受け継がれているんですね!そんな山下さんにとって、今一番の課題はなんですか?
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イケル 山下さん
会社としての課題は、海外展開ですね。どのように進めていけばいいかがわかっていないので。あとは、ブランディングは動けているので、進むことができています。やりたかった他社との連携なども、取り組み始めています。問題はいろいろありますが、課題にし、それをいつまでに解決するかは明確になっています。
自分のことでいうと時間が少ない!というところでしょうか。社長は、社員がいつでも気軽に相談に来ることができるように、ゆとりを持つことが大切です。意識して取り組んでいますが、プライベートの時間はもう少し取りたいですね。
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オーリス
分析を大切にしながら、課題を明確化し、そこの解決に向けて着実に進んでいることを感じます。私達も少しずつですが、イケルさんに学ばせていただきながら、会社を前に進めていくことができるように、頑張りたいです!
本日はお忙しいところ、貴重なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました!
新入社員の佐藤さんに、突撃インタビュー!
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オーリス
佐藤さんがイケルさんと出会ったきっかけは?
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イケル 佐藤さん
就職活動をしていたときに会社説明会でイケルさんを知り、知人の紹介もあって、応募しました。
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オーリス
なぜイケルさんで働きたいと思ったのですか?
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イケル 佐藤さん
自分のやりたい仕事がここだとできそうだと思ったからです。
会社の人たちは本当に人が良くて、いろいろと助けてくださいます。 -
オーリス
入る前と入った後、変わったことはありますか?
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イケル 佐藤さん
もともと発言することも苦手だったけれど、いろいろな場所で発言できるようになってきました。
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オーリス
イケルさんには温かい会社風土やともに成長していく環境を大切にされていますが、将来的にはこうなりたいという姿はありますか?
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イケル 佐藤さん
こういう場でもそうですが、自信をもって発言したり、提案したりできるようになりたいですね。他にもいろいろなプログラミング言語にチャレンジしていきたいです。
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オーリス
ぶっちゃけ聞いちゃいますが、イケルさんで働くことはワクワクすることですか?
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イケル 佐藤さん
はい。すごく楽しいなって思っています!
勉強しないといけないことはたくさんありますが、いろいろ知ることができて、本当に愉しいです!
おわりに:
いつ行っても温かく迎えてくださる株式会社イケルさん。
改めて山下さんにインタビューを通していろいろなお話を伺ってみると、日々ご自身に対して問を投げかけ、様々な視点から物事を捉え、どんな意見や考えも、まず素直に耳を傾ける、その姿勢があるからこそ、人としても企業としても成長を続けてこられたのだということが、とても良くわかりました。
何気ないコミュニケーションの中に、「伝えるを楽しみ、伝えるを育て、伝えるを広げる」ための、ヒントがある。だから一つ一つのご縁と関係性を大切に、私たちオーリスもまた、誠実に謙虚にそして素直に、成長を続けていきたいと思います!
イケルさんはHP制作の他にも、運送会社の比較検索サイト「運び方.com」運営やフリーイラスト素材サイト「ぴくらいく」の運営なども手掛けています!ぜひ一度素敵なホームページやWEBサイトに足を運んでみてくださいね♪
株式会社イケル:https://ikel.co.jp